デビュー以来、常に変わる事無く「愛」を歌ってきたDCT。
その形は恋愛感情であったり、親愛の情であったりと様々である。
では、一体その中で生じた変化とは何だったのだろうか。
−それは一言で表すなら「日常風景描写からの離脱」である。
デビュー時は身近な生活風景の中で生じる断片的な「愛」の形を拾って
歌にしていたDCTの楽曲。1stアルバム『DOREAMS COME TRUE』内の
『エメラルドの弱み』や『カ・タ・ガ・キ』等に象徴されるように、
この当時はまだ「学生」生活の描写ととれる内容の歌詞も
頻繁に登場する。この傾向はその後も『Ring! Ring! Ring!』や
『愛しのハピィデイズ』等大体4st辺りまで続く事になるのだが、
その後は殆ど見られなくなる。
これも一重に作詞を担当するヴォーカリスト吉田美和自身が経た年月が
大きく関わっている事は言わずもがなであろう。
付け加えておきたいのは、それ以外のもっと一般的な「愛」の
日常風景にも変化が訪れている事である。
あくまで、日常的な描写が皆無となったわけでは無いのだが、
それとは別に、そこにはもう一つの概念が色濃く存在するように
なってくるのだ。
そう、どちらかと言えば、日常的な世界より精神的な世界に 重きが置かれるという歌詞構成の変化である。 (続)