私的Mr.Children論(3) 〜そこにあるもの−��

ミスチルの絶頂期に発表されたアルバム『深海』。
特筆すべきは当作が、前作『Atomic Heart』以後に発表され、 未だアルバムには収録されていなかった6枚のシングル曲の内 2枚しか含んでいない事である。
そこには彼らの代表曲である『Tomorrow never knows』すらも 収めない、徹底したコンセプト・アルバムとして突き詰められた 当作への意気込みが見てとれる。 事実、本作をひっさげての彼らのコンサートツアーで 彼らは「曲順通りに全曲を演奏」するという全くの前代未聞な パフォーマンスを行っている。この事からも本作への自信と その完成度の高さを感じる事ができよう。
−では、果たしてそこで語られたテーマとは一体何だったのだろう?
それは「死を想う事の美しさ」ではないだろうか?
冒頭。海へとダイブするSE。そして『シーラカンス』。

「−君はまだ深い海の底で静かに生きてるの? 君はまだ七色に光る海を渡る夢見るの? ある人は言う 君は滅びたのだと ある人は言う 根拠も無く生きてると−」

こうしたシーラカンスへの問いかけから始まる本作は、 最終曲の『深海』にて、

「−これから君は何処へ進化むんだい これから君は何処へ向かうんだい 連れてってくれないか 連れ戻してくれないか 僕を 僕も−」

と、結ばれるまで一貫して「救い」が無い。 そう、そこには「救い」そのものが存在していないのである。 (続)







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