・映画短評

ら、り、る、れい、う、え、おか、きく、け、こさ、しす、せ、そ
た〜な行ひ、ふ、へ、ほま〜や行0〜9,A〜Z他


「ライフ・イズ・ビューティフル」評価○
ロベルト・ベニーニ主演の感動作。収容所で我が子に見せる突拍子の無い言動の数々も、クライマックスで彼自身のあまりにあっけない顛末を目の当たりにさせられる事で、何の特別な力も持たない一般人に過ぎない主人公が力の限りを尽くして見せていた、儚い「魔法」である事に他ならないという現実を痛感させ、更なる悲哀と感動を生む。過剰なパフォーマンスと自己中心的な展開がとにかく煩い前半部の展開も許せてしまうデキに拍手。

「ライムライト」評価☆
現在のMY BEST第二位作品。(短評は こちら

「ラジオ・デイズ」評価○
どこにでもいそうなアメリカのある大家族の生活に焦点を当てた、ウディ・アレンの半自伝的作品。微笑ましいエピソードの数々とラジオから流れる音楽が、たまらないノスタルジーを生み私達の心をも過去へと回帰させてくれる。監督であるウディ本人の登場シーンは無いものの、自身が務める語り部で全体に見事なエッセンスを添えてくれる。

「ラストサマー」評価△
「スクリーム」と同じケビン・ウィリアムスン脚本による、姉妹編とも言うべきモダン・ホラー。「スクリーム」同様、随所にセンスは感じさせるものの、そこで見られた欠点もそのまま。これら一連の作品がお好みの方には、外さない作品としてお薦めも出来ようか。それよりむしろ主演のジェニファー・ラヴ・ヒューイットはじめ、ライアン・フィリップ、サラ・ミシェル・ゲラーら当代きっての役者達が多数出演している豪華さに目を惹きつけられる。

「ラストサマー2」評価△
スマッシュ・ヒットを記録した前作の続編。前作の主要人物がそのまま登場する正当な続編だが、個人的にはこちらの方が随分スッキリと楽しむ事が出来、何故かと考えると脚本家が代っていた。多少単純になった感は否めぬものの、解る筈も無い謎解きの強要をされなかっただけ純粋に作品自体を堪能出来たと言う事か(笑)ヒロインであるジェニファー・ラヴ・ヒューイットの魅力も存分に発揮された活気溢れる一作。

「乱気流−タービュランス−」評価△
全くと言っていいほどに好意的な感想を聞く事がない飛行機アクション。確かに役者陣の地味さ、ムラだらけの展開、本来メインとなる筈であろう乱気流の恐ろしさ表現の消化不良と、数え上げればキリがない位に粗はあるのだが、本作なりの魅力もしっかりと存在しており、決して中だるみを催すような内容ではない。特に主人公と管制塔が一体となって飛行機の着陸を試みるシーンは、無線でその操縦法を指示する同型機パイロットの模様を含めてナカナカに見せてくれる。「駄作」の一言で片づけるにはちょっぴり惜しい一作。わざわざ見る程でもないけどね。

「リアリティ・バイツ」評価○
ウィノナ・ライダー、イーサン・ホーク主演による九十年代的青春劇。本作の良さはその軽快なテンポはモチロン、よくある“退廃的ながらも夢を捨てきれない若者達”を描くタイプの作品ながらも、キッチリとその核である“現実との直面”という難しい問題と取り組んだ点にある。それが、若者達のアンダーグラウンドを背景にしただけで未消化に終わった「トレインスポッティング」や、そこに笑いの要素だけを求めた「go」らとは決定的に一線を画すポイントであろう。とりわけ劇中に出てくる邦訳「現実はつらいよ!」は秀逸。

「ルーカスの初恋メモリー」評価×
十四歳ながら飛び級で高校へと進学したルーカス少年の、甘酸っぱい思春期の物語。と説明すると聞えはいいが、内容はあまり好きになれるものではない。と、いうのも主役のルーカス君が飛び級ができる程の余計な頭の良さに恵まれたばっかりに、見栄とプライドばかりを優先する、典型的「自分が一番」症候群キャラなため、ちっとも彼に感情移入できないからだ。こんな考え方してる奴に幸せが訪れないのは当然だし、むしろそうした現実の厳しさに直面する事、そして何より自分の事を心配してくれる人がこれだけいる、という喜びを自覚する事こそが最も大事。一番可哀想なのはウィノナ・ライダーに決まっているのに、彼女にこそ必要なフォローが皆無な点も描きが足りない。

「レナードの朝」評価◎
身体麻痺により不具となった患者達に訪れる一時の奇跡。目をひくのは役者達の熟練した見事な演技で、とりわけロバート・デ・ニーロは特筆に値する。展開も単に不幸で始まり幸福で結ぶお決まりのパターンではなく、最後にもう一波乱来る展開は秀逸。それにより冒頭の悲哀感溢れる描写が更に活きてくるし、全体の感動も深い。基が実話なので、それが生み出されたアイデアでない分わずかに落ちるも、傑作には違い無し。これがオリジナルであったなら☆評価も辞さないだろう。

「恋愛小説家」評価◎
「超」個性派ジャック・ニコルソン主演のロマンティック・コメディ久々の傑作。彼のアクの強さが終盤には可愛く思えてしまう程の、演技とストーリー展開には終始魅了されっぱなし。「Y.M.C.A.」がかかるトコなんかはもう最高。何気に現代アメリカの持つ社会問題も提起してたりして、実に味わい深い作品。ヒロイン役の作者イチ押し女優ヘレン・ハントは当作で日本でもすっかり定着。






映画短評TOPへ戻る

私的映画論へ戻る