い、う、え|
あ|
お|か|
き|く|
け、こ|さ、し|
す|せ、そ|
た、ち、つ|
て、と、な行|
は|ひ、ふ、へ、ほ|
ま|み、む、め、も、や行|
ら、り、る、れ|ろ、わ行|
0〜9,A〜Z他
「イージーライダー」評価○
マリファナやヒッピー、バイク等、それまでのハリウッド映画がタブー視してきた風俗を前面に押し出し、アメリカ社会における負の側面を浮き彫りにした野心作。当時の批評家達の辛辣な意見をモノともせずに、若者達からの絶大な支持のもとで、今やアメリカン・ニューシネマの記念碑的代表作となっているのも頷ける話。キャラクターがよく立っており、特にジャック・ニコルソンは主役二人をも喰う勢い。「イヤァ〜〜ッ、ンニッ!ニッ!ニッ!!」はもはや伝説的語り種(笑)嘘みたいにあっけないラストも、時代を全力で駆け抜け、昇華しようとする若者の姿を的確に捉えており非常に印象深い。
「インデペンデンス・デイ」評価◎
荒唐無稽な脚本にケチをつける向きもあろうが、これこそがアメリカン・サイズの娯楽大作。その圧倒的なスケールと観客を惹き付けて止まないテンポの前には十や二十の粗など粗の内に入らない。また主演のウィル・スミスを霞ませる程の魅力を放つデビット役に、ジェフ・ゴールドブラムは正に「チェックメイト!」彼以上の適役は考えられまい。ブレンド・スパイナーとの夢の個性派共演も隠れた見せ場。有無を言わせず盛り上げる大統領演説と「また俺だよ!」も、また白眉也。
「インビジブル」評価○
ホラー路線を基本に据えつつ様々な要素が詰め込まれたエンタテイメント感溢れる一本。注目すべきは下心に忠実な透明人間の行動。この手の作品にありそうでなかったシークエンスに男性諸氏は同調する事請け合いか(笑)欲を言えば、主人公が変ってしまう後半では透明人間がただの悪役に成り下がってしまい、思い入れしづらくなったのが残念。このままでも十分楽しめるものの彼の苦悩や悲哀をもう少し描いてくれれば厚みが増した気も。
「裏窓」評価◎
「のぞき」を題材にしたアルフレッド・ヒチコック監督の代表作。アパート部屋という密室の中、主人公が隣人達の多様な生活をのぞき見る事で退屈凌ぎするのと同じように、私達をも飽きさせない見事な演出も然る事ながら、スキのないシナリオと構成力は彼の作品中でも髄一。舞台が舞台だけに殺風景なムードが続く中ヒロイン、グレース・ケリーがモデルという役柄を活かして様々な衣装で登場、ファッション・ショーさながらに作品を彩ってくれる小技も憎い。
「ヴァンパイア・イン・ブルックリン」評価×
エディ・マーフィが長年温めていたヴァンパイア・ストーリーの映画化。ホラーとコメディが無理なく融合した筋立てに評価の余地はあるものの、内容自体は今イチ。ただ本作は吸血鬼モノの根本にある男女の官能的愛憎劇の傾向が特に強く、やけにエロチックなムードが漂うため、その観点で女性の口説き方を見るには妙味ありか?それにしても「女は魔物だった」がそのまんまオチとは…だらしないなあ。しっかりしなさい、男性陣!
「エアフォース・ワン」評価×
ご存知ハリソン・フォード主演のアクション巨編。ソコソコに見れて、ソコソコに盛り上がるのだが、この作品独自の強調点がまるでみつからない。飛行機物なら
「ダイ・ハード2」や、 「乱気流−タービュランス−」の方がはるかに見所はある。人をなぎ倒していく大統領の個人的な強さだけが目新しいってんじゃねえ。ハリソン君のファン以外は、わざわざ見る必要性を感じられない作品でした。
「エイリアン」評価○
リドリー・スコット監督による全く未知の地球外生命体の恐怖を描くホラー。ファンが多い作品でシリーズ化されるのも頷けるデキ。その繁殖方法、口の中から口が飛び出てくるデザイン、血液が強い酸性である事等々、とにかくエイリアンのアイデアが斬新この上ない。宇宙空間という密室の中という設定もより恐怖心を煽る−そう、“宇宙ではあなたの悲鳴は誰にも聞こえない”のである(笑)主役のシガニー・ウィーバーも本作で一気にスターダムへ。
「エイリアン2」評価◎
ヒットシリーズの第2弾。「2作目はコケる」と言う定説を払拭するジェームズ・キャメロンの素晴らしい監督ぶりに脱帽。
「ターミネータ−2」での成功といい、彼は2作目の申し子なのでは(笑)今回は、エイリアンが集団で襲ってくるのに対して人間側も最新鋭の戦闘装備を駆使しており、より戦争色の濃いものになっている。が、それだけに留まらずリプリーとエイリアン・クイーンによる異生物間の母性愛対立も上手に描かれており非常に趣深い。脇役陣も全シリーズ中最もバラエティに富んでいる。個人的にはヴァスケスがお気に入り、彼女はキャメロン作品の隠しキャラ的存在でもあったりする。
「エイリアン3」評価×
人気シリーズの第3弾は「7」等で知られるデビッド・フィンチャーがメガホンを取っている。冒頭でいきなり前作でのリプリー以外の生存者達を殺してしまう辺り、続編でありながら過去の変遷に囚われない、並々ならぬ意気込みを感じるのだが、どうにも空回りしている気がしてならない。スピード感を出すためにカット割を多くした編集や、恐怖感を出すために照明を暗めにした演出効果も見づらいだけで、何がどうなっているのかさっぱりわからない。一応完結編となるストーリーであっただけにに残念でならない。脇役陣の印象もどこか希薄。
「エイリアン4」評価×
もはやSFホラーの中で「エイリアン」という独自のジャンルを確立した感すらあるシリーズ第4弾。今回、お楽しみの一つ(?)である「毎回替わる監督」に選ばれたのは、フランスより進出のジャン・ピエール・ジュネ。国土による人間の性格付けの違いは如実に出るもので、善か悪かがハッキリしているアメリカ産の本シリーズにあって、その両者が混在する登場人物ばかりの今作は、前作までを通して観てきた人には少し異質に映るかも。話自体も「怖い」と感じる部分以上に、リプリーの内面の葛藤がメインテーマとなっている。ここまでくると、もはや観続けていくのも面白いからとかでなく単なる義務ですな。
「エクソシスト」評価△
一人の少女に憑りついた悪魔と、それを追いやろうとする悪魔祓い(エクソシスト)との壮絶な闘いを描く、ホラーの代名詞的作品。憑りつかれた少女が別人の声で喋りだしたり汚物を吐き散らしたりと、その描写の恐ろしさには舌を巻くばかり。特に自身の首をクルクルと360度回転させるシーンは今なお圧巻。カラス神父による悲劇的結末もやるせない事この上ない。
「エディ・マーフィのホワイトハウス狂想曲」評価△
ひょんな事から議員となった一介の詐欺師がハチャメチャを起しながらも正義へと目覚めていくヒューマニズム溢れるコメディ。全体に別段目新しさは感じさせぬものの脚本がしっかりしているので、不振の続いたこの近年のエディ主演作中では屈指のデキを誇る。ただこれがスランプ中の悲しさか、ウリであるギャグに冴えたモノの少ない点が、直結してこの作品の泣き所ともなってしまった。
「エド・ウッド」評価◎
「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」と並び評される、ティム・バートンの最高傑作の一つ。実写とアニメの違いはあるが、それ以外は「ナイトメア〜」と同じく、彼の「やりたい事やっちゃいました」感が全編に滲み出ている。主役のジョニー・デップもいいが、マーティン・ランドー(本作のベラ・ルゴシ役でアカデミー助演男優賞受賞)が最高にいい。まさに「完璧だ!(笑)」の一語に尽きる。オーソン・ウェルズのそっくりさんもお見逃しなく!
「エリザベス」評価△
本作はエリザベス女王の治世手腕を楽しむ作品ではなく、如何に彼女が女王として自立するのかを描く作品であるため、深く楽しむにはより一層の予備知識が必要。ある程度の知識が無いと全体の人間関係像すらハッキリと把握できないまま終わってしまう可能性が大。そのゴチャゴチャ感さえ拭えば主演のケイト・ブランシェットの熱演共々見所は多い作品。どんどん機械化(?)していくような人間性の変化描写はお見事。