た、ち、つ|
あ|い、う、え|
お|か|
き|く|
け、こ|さ、し|
す|せ、そ|
て、と、な行|
は|ひ、ふ、へ、ほ|
ま|み、む、め、も、や行|
ら、り、る、れ|ろ、わ行|
0〜9,A〜Z他
「タイタニック」評価◎
西暦2000年現在、歴代最高興行収入記録を誇るジェームス・キャメロン監督の超大作。メインであるレオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットのラブロマンスは二線級だが、そのクライマックスにおける『貯め』であるとか、自らの命を投げ打って演奏を続ける演奏家達、寝室で寄り添って死を待つ老夫婦や母子らの印象的なショットの挟み具合等、ジェームスは人を感動させ、泣かせるためのツボを確実に押えており、一流エンタテイナーとしての実力を遺憾なく発揮している。その合間に盛り込まれる極限状態における人間の醜さ・ちっぽけさへの表現も見逃せない。しかしながら、本来ケイトの語る昔話という設定では絶対入るはずのない他人の横道エピソード部に魅力を感じるというのもどうかとも思うのだが…ここまで売れればもはや作戦勝ち?参りました。
「ダイ・ハード」評価○
ブルース・ウィリスの出世作となった一大アクション。まだ貫禄のなかった当時の若々しいウィリスの動きは見応えタップリ。占拠されたビル内で人質となった妻のためにボヤきながらも孤軍奮闘する斬新な刑事役をしっかりと熱演しており、誰もが楽しめる作品に仕上げている。だが、終盤に首吊りとなった犯人の一人が最後に復活してくるのはどうも頂けない。どう考えても助からないだろ、あれは。
「ダイ・ハード2」評価○
大ヒットを記録したアクション映画の続編。監督が変り、その舞台も飛行場へと移されて作られた今作だが「続編はヒットしない」の通例を破って前作に優るとも劣らない上出来の作品に仕上がった。前作での御馴染みの面々も再登場、再度の孤軍奮闘を行うハメになる主人公の人間臭さや夫婦間のドラマ等もしっかりと描かれており非常に好感が持てる。前作同様ラストで流れる「let
it snow」も最高。
「ダイ・ハード3」評価×>
ヒット・シリーズ第3弾。ジョン・マクティアナンが「ダイ・ハード」以来の監督となったが、それがまずかった。「ダイ・ハード」での“密室”から一変して“広大”なN.Y.を舞台に選ぶ点や、前作までの脇役陣を一切排除した設定等どうやら彼は「ダイ・ハード2」を完全に無視した形で今作を構成したように感じる。前作までの愛妻のために(彼女すら登場しない)戦うマクレーン刑事の姿は影を潜め、ド派手なアクションばかりに偏重したため、各人の心情描写がかなり甘くなっている。結果それなりに楽しめても、観終わった後で何も心に残らない作品に。これでは純粋に良いアクション映画を見たい場合にわざわざこの作品を選ぶ強調性が感じられない。しかし恒例だったラストの「let
it snow」すら無しとは…
「ダイヤルMを廻せ!」評価◎
巨匠アルフレッド・ヒチコック監督の代表作でもある、自らの妻を殺害しようとする男の完全犯罪計画の顛末を描く傑作スリラー。「裏窓」や
「ロープ」そして本作と、思うにヒチコックは本当に舞台劇を映画化するのが上手。場面変化の少ない、ともすれば退屈させてしまう恐れもある内容を見事に脚色し、私達を作品世界に惹きつけてやまない。ヒチコック初心者にも安心してお薦めできる人気作。
「ターミネーター」評価○
低予算映画ながら大ヒットを記録した近未来SF。悪役ながら主演のアーノルド・シュワルツェ・ネッガーがその魅力を遺憾無く発揮。圧倒的な肉体美と冷徹な無表情ぶりで、殺人マシーンの恐ろしさをスケール感たっぷりに演じて(素?)いる。またそのデザインも秀逸で、関節音や人骨型の機械部が露出した時の怖さと言ったらない。夢に出てきそう。
「ターミネーター2」評価◎
前作とはうってかわって、超がつく大作となった続編。同じ様に、大スターとなっていたアーノルド・シュワルツェ・ネッガーが「これを見る子供達の夢を守るためにも人は殺せない」と発言、一転して正義の味方として大活躍する結果に。そのために内容が落ちたかと言えばどうしてどうして、よく練られた筋立てによって前作以上にスリル溢れる傑作に仕上がっている。善と悪、二人のターミネーターによる正に「柔と剛」とでも言うべき競演も素晴らしい。面白いアクション映画と言えば真っ先に挙げたい一本。
「タワーリング インフェルノ」評価△
火災が発生した超高層ビルからの脱出を図る人々の姿を描いたパニック映画の代表作。群集劇としても、脱出のためのロープウェーに我先にと群がる人々のシーンでの醜悪さと切実さは実に秀逸。ただ、こうしたビル内の人々をまとめて描くスタイルはその焦点が分散し主張がぼける危険もあるものだが、本作の場合はその分も全体を貫くインパクトとエンタテイメント性が補うに足る強烈さを誇っていると言えるだろう。
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」評価△
歌(夢想世界)とドラマ(現実世界)が真新しい形で融合された斬新なミュージカル。本作を語るにその論点は、迎える結末の示唆する所がハッピーかアンハッピーなのかに集中しよう。私は後者。というのも各所で聞く各々の主張は
なるほど論理的には頷けるものであっても、直に鑑賞した感覚ではアンハッピーとしか受け取れないから。ラスト・シーンでのセルマ、あの姿がこれから迎える結末を喜んで受け入れようとする態度に見えるだろうか?私には彼女の悲痛な叫びしか心に残らない。こうした見地からでは、果たしてここまで綿密にネチネチと不幸を描く必要があるのだろうかという疑念すら湧いてくる事から、作品自体の質の高さを認めつつもこの評価に留める。
「小さな目撃者」評価○
いかにもB級然とした作風に、実にしっくりとくるお間抜けな面々。それでいて緊迫感を失わずに二転三転するストーリー…加えて、最後の最後で明らかになる、何故か起用されていた大物ウイリアム・ハートの存在意義にも、もはや笑うしかないといった感で、お金のかけ方の露骨な差別も含めて魅せる魅せる(笑)これだけ色々盛り込んでも90分ちょっとの構成力には、ただもう参りましたの一言。何気に頑張ってます。
「地底探険」評価×
ベルヌ原作による傑作の映画化作品。映像面においては当時の特撮技術レベルを考えればその努力を認めないでもないが、何よりも原作との設定の変更点に不満が募る。少年がメンバーにいるからこそ発生した問題が、その存在の消失によって全ておじゃん。その代り(?)の女性の参加もハナから無理があるのに、あの服装は探険そのものをなめてるとしか思えない。その辺りの設定の中途半端さが物語自体をも台ナシにしてしまった。
「チャーリーズ・エンジェル」評価○
キャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リューの三人娘が華やかに繰り広げる、ド派手な娯楽大作。猛スピードの展開でスパッと幕となる構成は飽きさせないし、その中にリメイク元であるTVシリーズの趣をきっちり残している点も嬉しい。自虐的なギャグも笑えた。もはや、この作品に対して製作者サイドにつけるべき注文は『勘違いして「2」や「3」を作らない事』以外に考えられない。
「ツイスター」評価△
巨大竜巻の猛威を当時最新鋭のCG技術で見事に表現した大作。竜巻からいかに非難するのかでなく、その研究のため自ら竜巻に突っ込んでいく主人公達の姿に「そりゃ危険な目にあって当たり前」とツッコミを入れたくなる。しかもその動機が動機故、登場人物達の関係にアツいエピソードの一つすら入れようがなく、人間ドラマ部が薄い薄い。とはいえ、そこに映し出される竜巻のすさまじさは間違いなく一級品、それだけでも見る価値はあるかも。