ま|
あ|い、う、え|
お|か|
き|く|
け、こ|さ、し|
す|せ、そ|
た、ち、つ|
て、と、な行|
は|ひ、ふ、へ、ほ|
み、む、め、も、や行|
ら、り、る、れ|ろ、わ行|
0〜9,A〜Z他
「マイケル・コリンズ」評価○
アイルランド独立を夢見て戦うマイケル・コリンズの半生を描く。主役のリーアム・ニーソン始め各出演者の手堅い演技が、ドッシリと落ち着いた本作の雰囲気を更に引き立てる事に成功。一つ壁を乗り越えても、そこにはまた一つの大きな壁が…自身の正義を主張するには、自分以外の全ての者を納得させなければならない、「国」を一つまとめる事の困難さを如実に感じさせてくれる。全体に高いレベルでまとまった良質な佳作である。
「マイ・ルーム」評価△
一つのきっかけを基に集まった、疎遠な関係にあった一家の復縁を描く感動作。人間関係における各々の主張のもっともさ、意志の疎通のもどかしさにやり切れなくなる事しきりで、登場人物毎の様々な人生模様や葛藤を、平板な視点から分け隔て無く描いた上手さが光る。物語自体の骨組みも実にシッカリしているのだが、ラストの甘さにはどうにも手痛い減点が。レオナルド・ディカプリオ以外の(笑−これは役柄的に仕方ないかもしれない)その他、役者陣の抑えた演技も良質。ロバート・デ・ニーロってこんな事もできたのね。
「マイ・レフトフット」評価△
幼い頃より麻痺のため左足しか満足に動かせなかった実在の画家の物語。前半の主人公が左足で絵を描き出すまでの内容は圧巻。ただあまりに前半が魅力的だったため後半部がユルく思えてならない。主人公が最終的に「愛」を求める心情はよく理解できるのだが、その行く末の描きが甘く、消化しきれてないものを無理矢理まとめたような感じは否めない。個々の演技が際立っていた(特に主人公の幼少時は舌を巻く程)だけに残念でならない。
「マスク・オブ・ゾロ」評価△
アメリカ映画の醍醐味を久しぶりに味わわせてくれた、問答無用に楽しめる肩の凝らない大衆娯楽巨編。こうしたタイプの作品に細かい事は言う必要は無いだろう。存分にその世界観と爽快なアクションを楽しむべき。ただ一点、浮浪生活を延々としていた二代目ゾロがあんな短期間で貴族的なマナーをこなせるようになるとは思えない。許せん。ただゾロシリーズとして代替わりアイデアは新鮮だった。
「待ちきれなくて…」評価○
正にアメリカならでは、な若者達の青春群像劇。この手の作品の要とも言うべきヒロイン、ジェニファー・ラヴ・ヒューイットの美しさもさる事ながら、脇役達の個性溢れる芸達者ぶりも見逃せない。全体に青春映画の記念碑「アメリカン・グラフィティ」の九十年代版を狙った感のある作りだが、上手に料理されており見苦しさを感じさせない。欲を言うなら、最後の最後で入るウイリアムの腰巾着二人のエピソードの甘さが気になった。挿入のタイミングが絶妙な分、外した時の被害は大きい。
「マディソン群の橋」評価△
大物クリント・イーストウッドとメリル・ストリープ両人による大人の(?)愛のドラマ。劇内のヒロインと同年代の女性の共感を読んでヒットした物語なのだが、内容はただの不倫劇。きれいにきれいにまとめようとしているが、自分が亡くなってからそれを告白されたって、残された家族は報われないやね。ラストの雨中の別れのシーンもやるせないとは言わせない、「それが筋!」ってなもんです。
「マトリックス」評価×
物語のヤマでもある「救世主」を巡る謎ややり取りが、各人それぞれの思い込みだけで展開するため、全体の説得力に欠ける。構成についても、折角突拍子ない世界観に対し、徹底して論理的なこじつけを施したにもかかわらず、死者をキスで復活させるという前後の脈絡無い無茶ぶりに閉口。見所のアクションは確かに凄いが、これに近い事を生でやるジャッキー・チェン映画の方がよっぽど凄い気がするのは私だけだろうか?(笑)CGと特撮でごまかした安っぽいスタントにも思えてしまう。狙って取り入れたパクリの数々は良いと思うが、敵がまんまターミネーターなのもどうだろう。次世代映画の息吹を感じ取れる作品だっただけに残念。
「マーニー」評価×
精神的トラウマを抱えた女泥棒を描いたサスペンス。迷惑極まりない被害妄想と自己完結的なストーリー展開が退屈な駄作。また本作の特徴として、粘っこいカメラ・ワークで監督アルフレッド・ヒチコックの女性に対するフェチぶりがシツコイくらいに表現されている点が挙げられるが、それもヒッチ・ファンには嬉しいだけで煩わしいか。
「真夜中のカーボーイ」評価×
当年のアカデミー賞を総なめにした話題作。が、許せないものは許せない。話は面白く、興味深くもあるが、合間合間に割って入る精神的な映像は果たして何なのか??必要不可欠な効果を生み出しているとも思えず、本作の持つ汚らしいイメージを更に煽った様にしか感じ得ない。だが、こういうのに限って、製作者の絶対譲れない部分だったりするからタチが悪い。きっと本作もそうだろう。ダスティン・ホフマンの演技力は際立ってたのにねえ。
「マルコヴィッチの穴」評価△
シナリオのオリジナリティで引っ張った話題作。何故ジョン・マルコヴィッチが選ばれたのか?から始まる数々の「?」には目をつぶって珍妙なる不思議世界を存分に楽しむのが正解。理屈っぽいツッコミは御法度!って言うか、そもそも「穴」じゃねーし(笑)にもかかわらずお馬鹿に徹しないラストは成功?失敗?何やら奥深げなテーマが秘められていそうなものの、全編を観終えてしまった後では、それを読み取る事すら馬鹿らしくなろう。
「マンハッタン」評価◎
お馴染みウディ・アレン映画の中の一本。モノクロを基調にしつつ、笑いの要素も幾分抑える落ち着いた作りは、ウディ映画の中では割とシリアス?『陰』の本作、『陽』の
「アニー・ホール」と言いたくなる程全体的な雰囲気やラストシーンが後者とは対照的(作為的か!?)個人的にはこちらがお気に入りだが、どちらにしてもクオリティの高い作品に仕上げてしまうウディの手腕には感服するばかり。